パチリーー


あ、梶をずっと見つめていた私は目があった。


ん?
上?本?


梶は上を指差して、本を少し持ち上げた。

図書室に行けって事?

てかその仕草、周りにばれるって!

地味なのに少しカッコいいと思ってしまった私。

いやいや、それはないでしょ!
自分の心に首を振り

梶が立ち上がったのを確認して、私も後をつけた。


「何よ、いきなり呼び出して!」


図書室に入ると梶は待ってましたとばかりな顔をした。

てか、よく考えれば梶から誘ってくるって初めてじゃない?