「得なんてあるわけないでしょ!」


私がそう言うと梶は少し考えて


「じゃあ、交換条件にしましょう」


と言った。
そうだ!コイツはこういう男だった!

「僕の質問に答えてくれたら

教えてあげます」


それくらいするんだったら、

もういいと言ってしまいたい所だけど


やっぱり気になってしまう。



たかが質問に答えるだけだ、私はコクンと頷いた。


「貴方はどうして男を堕としたがる

んですか?」


いきなり何この質問。
正直、このての質問はあまり応えたくなかった。