間違いなく彼だー。 だって、地味な格好してるくせに 格好よく見えるなんて 梶しかいないもん。 下を向いている彼に、話しかけようと近づくと その人はこっちを向いて帽子を外し言った。 「胡桃」 懐かしい低音ボイス。 帽子を外したその中はまた、 一段とカッコよくなっていて 彼女の私でも見惚れてしまうほどだ。 「鳴海……」 6年前恥ずかしくてスムーズに言えなかった言葉が今 すんなりと出てきた。