そう思いながらも、手をとり繋ぐと


梶はニコッと笑った。


それから、駅に行ってから電車に乗り話しをしながら空港に向かった。


1時間くらい乗った頃、空港に着いた。

どんどん足を踏み入れて、窓越しに飛行機を見ると一気に寂しさがやって来た。


さっきまで、寂しさを感じ無かったのは梶がいつもと変わらない表情で普段通りの

話しをしていてくれたからだ。


これから先、優しさを身近に感じても


それをすぐに言葉で伝えられなくなってしまう


素直に言える今、


梶に思いを伝えたい。