「胡桃って…」 ドキっ…。 一瞬、自分の名前を呼ばれたかと思った 「核が硬くて種子が なかなか取り出せないんですよ」 私は何が言いたいのという目で睨みつける。 だけど、梶は構わず続けた。 「大塚さん、あなたにピッタリですね? 本当の姿を見せてる様で、見せてない所 臆病な自分を殻で隠してる所」 何それ 何なの いつも思う、 私の事知りもしないくせに どこか核心を突く言葉を言う。 本当嫌い。 そういう所、大嫌い