「なるくん……。」


この声は。

忘れもしない、最悪な思い出。


こんな呼び方をするのは一人しかいない。


「……。」


春山葵。俺の元カノだ。


「久しぶりー!元気だった?」

相変わらず、テンションが高く
声も服装も見た目も前とそんなに変わらない。

ただちょっと髪型が胡桃さんに似てるかも、

なんて思った。


話しを無視するが、葵は一方的に話しかけてくる。