「え……?」 女子達の乾いた声が広がる。 それでも梶は構わず続けた。 「顔近づけただけで真っ赤になるし 自分の思ってること素直に言えない不器用だし 僕からみれば恋愛経験なんて0に近いですよ まぁ、そういう所が可愛いんですけどね」 ああ、言っちゃった……。 「あと、 そこで聞いてる男子の皆さん みんなに伝えて下さいね。 "人の彼女を浮気の理由に使うなって"」 女子達はその事実に固まって 男子達は凍りついて動かない。 私だけは嬉しくて顔が緩んでいたけれど。