「……じゃない。」 「は?」 こんな事はずっと昔から経験してきた。 今更こんなの、怖くない。 ただ怖いことと言えば自分が好きな人に嫌われてしまうことだけ。 「ドロボウじゃないって言ってんの! 確かに男落としたりしてた でも人の彼氏取ったりしてない!」 美影や、梶に、嫌われる事だけ。 私がそう言うとうるさかった教室は静かになった。 「私の元カレあんたと浮気したって言ってたんだけど。」 「それは……」 違う。