すると梶は楽しそうなに、また1歩私に近づいて来て


「何って貴方との距離を近付けただけですよ?」


くすり、と笑った。

何?何なの?

何で私が真面目くんごときに動揺しなきゃいけないの?


彼は余裕たっぷりの表情を浮かべ前髪を掻き上げた

その時ー、

ドキッと強く心臓が音をたてると同時に

私は驚いた。


だって、

前髮で隠れていた梶の顔はそこら辺の男子なんかと

比べ物にならないくらい美形だったから。


ど、どういう事?


私はその場から動けなくなった。


そして、梶は私にまた1歩近づいて顔を近付けた


「ちょ……、何!?」


手に持っていた本がドサッと落ちる