「種類はいかが致しますか?」




えっ!?種類!?


ダージリンとか、アッサムとか?





「世界各地の紅茶を取り揃えてございます。」




世界各地の!?


本当何でもあるんだな~




あっ、もしかして…

「和雅さんは紅茶が好きなんですか?」




「和雅様も紅茶は嗜みますが、どちらかと言いますと紅茶よりもコーヒーがお好きです。」




凄く好きな物でもないのに世界の紅茶があるなんて…

紅茶好きのお客さんのために揃えてるとか?

そうなると、これから紅茶の種類とかこういうこともペットとして覚えていかないとなのかな~

紅茶の種類とかあんまり知らないし…





私は迷った挙げ句…





「和雅さんが一番好きな紅茶をお願いします。」




そう私が言うと、何故かメイドさんは花開くように満面の笑顔になって「はい!畏まりました!では失礼致します。」とお辞儀をして嬉しそうに、今にもスキップしそうな軽快さで部屋を出て行った。