心配ないって…
捺のその何かを企んでる顔がすでに心配なんですけど…。

 

まぁとにかく、告白のたぐいは放課後の屋上でって昔から決まってることだし!!
結構時間があるもんね~





「捺~!今日の宿題が~って、あれ?捺ー?霜田さんー?さっきまでそこにいたのに…。まぁいいっか!」





その頃、捺が弱みすべてを条件にゆうと交渉してたなんて私が気付くはずもなかった。
だから、ゆうの考えが読めなかったんだ。
ゆうが何を考えているのかなんてまぁ最初からわかってなかったんだけど…







 






「さーくーらっ♪」






「んー?どした?」






「ご飯食べようよ♪お腹すいた~」






げっ。
いつもはながーい四時間が今日は、あっという間だった。
あと二時間かぁー。
なんか、急に緊張し♪~♪~♪~





「わっ。マナーにすんの忘れてた。って、電話だ!!」






ディスプレイには晴ちゃんの文字。




ごめん、待っててと、手振りで捺に伝えると私は少し暑いベランダにでる。





「もしもし、晴ちゃ「桜ぁー!緊張するよー!どうしよー!?」







想像以上に慌てた声の晴ちゃん。
私も不安だったから少しだけ和んだ。






「わ、私もだよ!どーしよー!あと、二時間しかないよー!」






泣き言を言いつつもふと、下を見てみるとゆうの姿があった。
あっ、愛とじゃなくて、雅先輩といる。
雅先輩の隣には背がものすごい高い男の人。
あれが、雅先輩の彼氏さん?
なんかお似合「桜、聞いてるー!?」





「えっ?聞いて…たような…あはは~」







「もう!私にそっくりだよ!いやさ、言ってなかったなーと思って。私の好きな人。倉石優斗っていうの。一見、意地悪に見えるんだけど、本当は「おい、晴。誰と話してんの。」ぎゃ!優斗っ!!いやー誰とも!じゃあね!」





ブチッと切れた電話に苦笑いを浮かべる。
途中の声、晴ちゃんの好きな人なのかなぁー?まぁ晴ちゃんの好きな人のことは今度考えるとしてとりあえず今は、自分のことだ!