ガラガラガラ





「こんにちは…。あ、愛…。」






「桜…ゆうたくん…。」







「わ、私もいるけ「ごめん!私が1人で帰るって言わなかったから!本当にごめんなさい!」






「いいよ、全然。でも…きっと桜にはこの気持ちはわかんない!!!思い出すだけで吐き気がするの。自分が嫌いになった!だいっきらい!こんな自分、いらな「俺も悪かった!!本当に本当に後悔してる。だから、自分を嫌いになんてなるな!お願いだから、嫌いにならないでくれよ…」





痛々しい二人の姿。
なんで、なんで、あのとき自分の幸せをとったの!?
愛はこんなに辛い思いをしたのに。
なんで!?
どうして!?





「じゃあ。ゆうたくん。ずっと、ずっと、側にいて。私の側にずっと。」





当たり前。
こんなの、当たり前。
だって私はそれだけひどいことした。
いや、それ以上。
一生かけても償いきれない。



なのに…
こんなに辛い。

なんでよ?
なんでこの状況で辛いとか思えるの!?

一番辛いの、愛なんだよ?
バカみたい。アホみたい。
ふざけんな!!!



もう嫌だ。





「あ、あぁ。ずっと…側にいる。」






胸が痛い。
いろんなことが重なりすぎてて私には理解できない。
ただ、ただ一つだけわかるのは、私は色んなものを失ったってこと。
ゆうも、幸せな自分も。





「お願い。私、あなたがいないとダメになっちゃうの。死にたくなっちゃうから…ね?桜と一緒にいないで。桜とは話しちゃダメ。登下校も禁止。お願い…。」






「そんな「いいの、捺。わかった。ごめんなさい、愛。今日は帰るね。」