あいつに彼女ができました。





「「おはよ~」」





いつもと変わらない朝の風景。
でも今日は愛がまだ来ていなかった。







「はーい、席付けー。今日は欠席1人なー。」







という先生の声に捺が、愛はどうかしたんですかー?と聞く。






「あー、まぁちょっとな。あと、ホームルーム終わったら相川と本松と下田、職員室に来るように!はい、じゃあ、今日は特になーし。委員長よろしく。」







「きりーつ、れい!」





小さな声でありがとうございましたーという声が聞こえる中私は愛のことを考えていた。
風邪なのかな?
事故とか!?





「な、な、な、なつ!どうしよ?何かあったのかな!?」







「桜落ち着いて。まだなんで呼ばれるかわからないじゃん!宿題忘れとかさ~!ね??」






あははと笑い飛ばしながら言う捺だけど複雑そうな顔をしてる。
きっとこの嫌な予感ってやつを捺も感じてる。さっきから黙ってるゆうも。





「とりあえず行こうぜ。」






「あ、うん。」