「うぅぅっ。ひっく。うぇっく。ゆぅ~。ひっく。ずぎだよぉ~。」
愛が出て行ったあと一人で泣く私。
なんでなの??
一歩踏み出そうとするとなんで私の前には何かが立ちはだかるの??
ただ好きなだけなのに。
好きだから、付き合いたいだけなのに。
私の恋は見返りを求めてはいけないの??
思うことだけしかできないの?
陰で思うだけなんて。
そんなの嫌なのに。
あのとき、私もゆうが好きといえなかった自分に腹が立つ。
だからだよ。
私が勇気のない意気地なしだからだよ。
うじうじして、泣いて。
行動にだそうとしなかったから。
見返りなんてないじゃない。
私はゆうに何もしてないもの。
見返りを求める権利すらない私に愛と戦う資格なんてないし。
ましてや、愛に勝つことなんてできない。
でも、今更気づいても遅い。
私には陰で思うことしかできない。
そっとゆうの幸せを願うことしか。
…………それでいいの??
そんなに早くあきらめていいの??
……ダメ。
あきらめらんない。
好き。
すき。
スキ。
止まることを知らぬこの思いは心のどこにしまえばいいのだろう?
「もう…わかんないよ………。」
机に突っ伏する。
そこから私は意識を手放した───

