あいつに彼女ができました。



「え?どーいうことよ、それ!!」





「いーの。いーの!自分らで気付かないと意味ないのよ、こーいうのは。大事なのは桜がゆうを思う気持ち。わかった??負けんじゃないわよ?」





「は、はい…。」






「さっ!時間もあることだし。特別棟に行こうよ!Sクラはわかんないけど、誰かいるもんでしょ!」





「え!?今からっ?あ、ちょっと、待って!」





いきなり、走り出す捺の後ろを慌てて追いかける。
さっき言われた言葉の意味はわからないけど、捺は捺なりに考えてくれてる。
ゆうを思う気持ちか…。
うん!負けないぞーーー!








「わ、わ、わっ。すごい!広いね~!さすがだわ。この広さは。って桜ぁ。ジャンプすればいいでしょ??」





「そっ、そんな簡単に言わないで。よし、や、やるわよ!エイッ!!」