「あ!ゆうたじゃん!」



捺の叫び声で顔を上げた私。



「よっ!桜ぁー早く帰ろうぜー」



「うんっ!!」


こんな言葉一つで私はこんなに笑顔になれる。
あきらめたくないって強く思える。
でも、このままじゃ何も変わらない。
そうわかってても、行動にできないのは、きっと私が意気地なしだから。



「ていうかさ、ゆう!野球とバスケどっちに入るの?」

 

野球って言わないで。
愛と一緒にならないで。
わがままは、心にとどめておくから。
愛をすきにならないで。