次の日の俺は自分でもよくわかるほどテンションが低くて、終始不機嫌だった。
だからすっかり忘れていた。
部活のことを。
それは宮沢が腕にひっついてきて、あまりのにおいに鼻で息をしないようにしているときだった。
「ゆうたの手大き「どーもー!失礼しまーす!あのーゆうのすけいるかなーー!?」
ドアを壊すような勢いで雅先輩が入ってきた。
「雅先輩、もっと静かに「あーいた!今日来なさいよー!絶対だからね!じゃっ!」
というと走り去っていった。
そのあとをもちろん一輝は追いかけていった。
「部活あるんだぁ。うーん、あ!そーだ!私も見学していいかなぁ??」
と聞く宮沢にマネージャーの仕事だろ。と言って俺は席に着く。
着いてこられちゃたまったもんじゃない!!
そして、あっという間に日は傾き…
放課後になった。
「じゃあぁ、後でねぇ?」
と言いながら手を振ってくる宮沢に、小さく手を振り返し、放送室に向かう。

