腕にべっとりとくっつく宮沢…愛…もう宮沢でいいや。
正直、気持ち悪い。
なんか、前より臭いし。
シーブリー○をベタベタつけたような。
あぁ、これが香水??くっさっ。
あまりの臭さに顔をゆがめる俺。
すぐに離れたくて、俺は日曜日でいいんじゃんと適当に返事をする。
しばらくして戻ってきた桜たち。
するとすかさず俺の腕をつかんで宮沢が桜たちの方に行く。
はぁ?宮沢は何がしたいわけ?
話してほしくないんじゃなかったのか?
という考えはみんな一緒だったみたいで。
下田が食ってかかった。
それは、どんどんヒートアップして、とうとう宮沢が泣き出した。
こういうとき、なんて言えばいいか宮沢は俺に言ってきた。
謝れって言えばいいんだとか。
でも、それは逆効果で。
桜は今にも泣き出しそうだし下田の口は悪くなる一方だった。
そして「桜、合コンでもしよ~よ!」
なんて言い出した。
下田はちらりとこっちを見て、ニヤリとほほえんだ。
仕返しってやつ?
どーせ、桜は断る「捺ー!まぁ、行ってみようかな?」
はぁぁぁ!?
思わずピクッと眉を動かしてしまった俺。
勝ち誇ったように笑う下田がウザかった。
「俺「俺らだ「僕とかど「俺といいこと「俺と行こーよ☆お2人さん♪」
争奪戦が繰り広げられるかと思ったら一輝がかっさらっていった。
俺はすごく不安で、一輝にイラッとした。
結局、宮沢と帰っている間も。
1人、部屋のベッドに横たわっているときも。
ずっと桜のことしか頭になかった……。

