「みっちん、最低。バラさなくてもいいじゃねえか。くっそーー」





みっちんー?
てか、喋り方普通じゃね?
顔真っ赤だし、キャラ違ぇんじゃね?





「お前と雅先輩ってどーゆー関係なんだよ。」







「え。あぁ、お前らと同じだよ。幼なじみ。」







「えぇ!?マジで!?」






でも、今彼氏って…
俺の表情に気付いたのか、一輝はうつむき加減にボソッと「失恋ちゅー。ダセぇだろ?だから
まぁ、こーゆー性格になったっていうか…」と言った。





「お前もいろいろ苦労し「だってさー!みっちんの彼氏さんめっちゃ、いいやつなんだぜ。みっちんのことも大切にしてるし。だから、諦めなきゃなんねーんだけど難しいんだなぁ、これが。」






お前の顔、こっちが切なくなる。
まぁお互い苦労してるってことじゃん。





てか、どうでもいいけどさ
「雅先輩ってあだ名のセンス悪くねぇか?」





ゆうのすけとか、かずきんぎょとか。







「ぷっ。言えてるぅ☆」






ゲラゲラと笑う一輝。
やっといつもの一輝に戻った。





「早く行こうぜー!」






桜と目も合わせられなくて、ブルーな気持ちだったのに。やっぱ、友達って大事だよな!










「はぁぁぁ。また話せなかった。」





1人で帰る帰り道。
俺は桜と話せないのがやっぱり寂しくて。
こればっかりは一輝にもどうしようもない。






「よし、行くか!」