「亜優ちゃん。
大和、右手腫れてるから手当てしてやって。」
「はい。」
須賀さんだって辛いわけじゃないんだと、その顔を見て分かった。
親友ふたりが元に戻らないほど深く傷付けあってしまったのだから…。
「大和くん。家に帰ろう…。」
そう声を掛けて大和くんを起こし、須賀さんに手伝ってもらってタクシーの中になんとか乗せた。
「悪いね。亜優ちゃん。今度また待ってるから。」
「須賀さん。ごめんなさい。後片付けもしなくて…。」
「そんなこと気にしなくていいから大和のそばに居てやって。
あいつ今は亜優ちゃんだけだから…。」
その時の須賀さんの言葉の意味はよく分からなかった…。
どうにかこうにか大和くんをばぁの家の私の部屋に運んだ。
大和くんに水を少し飲ませて、右手の処置をして、包帯を巻いて、腫れている部分に氷嚢を当てた。
早く腫れが引きますように…。
大和くんの右手の氷嚢が落ちないように両手で押さえていたら、いつの間にか私も隣りで眠ってしまっていた。
大和、右手腫れてるから手当てしてやって。」
「はい。」
須賀さんだって辛いわけじゃないんだと、その顔を見て分かった。
親友ふたりが元に戻らないほど深く傷付けあってしまったのだから…。
「大和くん。家に帰ろう…。」
そう声を掛けて大和くんを起こし、須賀さんに手伝ってもらってタクシーの中になんとか乗せた。
「悪いね。亜優ちゃん。今度また待ってるから。」
「須賀さん。ごめんなさい。後片付けもしなくて…。」
「そんなこと気にしなくていいから大和のそばに居てやって。
あいつ今は亜優ちゃんだけだから…。」
その時の須賀さんの言葉の意味はよく分からなかった…。
どうにかこうにか大和くんをばぁの家の私の部屋に運んだ。
大和くんに水を少し飲ませて、右手の処置をして、包帯を巻いて、腫れている部分に氷嚢を当てた。
早く腫れが引きますように…。
大和くんの右手の氷嚢が落ちないように両手で押さえていたら、いつの間にか私も隣りで眠ってしまっていた。
