「オトキバナシなんて、くだらない。」

赤のずきんを被った少女は言いました。

「私がシュジンコウなんて、だめだよ。女王サマとか、お姉サマとか、他にいるのに。」

水色のエプロンドレスの裾をなびかせながら。


消えちゃえ、消えちゃえ。現実を見たい。

2人の願いは、偶然にも神様に拾われてしまいました。