「でも、違ったんだな」 ゆっくりと。 心を揺さぶれるように。 「お前はオレたちの日常を鬱陶しいと感じていた……そうだよな」 「そうだよ。 何が悪い…」 『ソイツ』の表情が歪む。 揺さぶれているだろうか。 「だけど。………いくら鬱陶しくても、壊しちゃダメだろ」 「何が言いたい…?お前にそんなこと言われる筋合いは…!」 歪んでいく表情で、『ソイツ』はオレに反論する。