母「あら、もうそろそろ相手の方々が来られる頃ね。藍華、客室に移動していなさい。あたしは相手の方々を案内するから。」

藍「はい。」

もうそんな時間か…。

時間がたつのって早い……。

__客室

客室に行くとそこには誰も居らず、辺りは静まりかえっていた。

あれ?お父さんはいると思っていたけど…。

お父さんも相手の人達を案内しに行ったのか。

藍「……。」

あーぁ。

暇だなぁー。

あたし本当に婚約するんだよね。

なんか実感沸かないっていうか、あっという間だなぁ。

なんでだろ。

翔馬のこと好きな筈なのに、あまり悲しくないっていうか…わりとキッパリ諦められたのかな。



……違うな。

あたしはもしかして、心の何処かで翔馬のことを諦めていたのかもしれない。