君と出会った記念日。


「そのまんまの意味。
 勢いで酷い事言って、
 嫌われたんじゃないかって思って。
 何回も謝ろうと思ったけど、
 嫌われてるんだったら
 無視されるかもしれない。
 それが怖いって何回も何回も
 挑戦して、諦めて。
 千里、もう一回さ、
 亜衣ちゃんの良い所言ってみて?」

亜衣は驚いたようで、
私の顔を見た。

「う、うん…。」

私はチラッと亜衣を見てから、
深呼吸して言った。