君と出会った記念日。


亜衣が不審そうにゆう君を見る。

「えっと…。」

なんていえば良いんだろう。

「千里の友達の楠本夕貴です。
 亜衣ちゃんだよね?」

「…ご丁寧にどうも。
 そうですけど、何か?」

亜衣と出会ったときも、
こんな感じだった気がする。

『えっと、私井上千里。よろしくね?』

『…そうなんだ。で、何か用?』

綺麗で、モデル体型なのが羨ましくて。
きっと、良い子なんだと思った。