君と出会った記念日。


「え!?あ、うん…。
 その…、えっと…。」

俺はそのまま彼女を見つめた。
何だろう?

「昨日、の、お礼…。
 持ってきたの。」

紙袋をスクバから取り出して、
差し出す千里。

「あ、ありがとう。
 そんな大したことしてないのに、
 悪いな。」

「う、ううんっ!
 私、助かったの!嬉しかったの!
 だから、お礼、言いたくて!」