君と出会った記念日。


「もう終わったし。
 いいっしょ。」

「そっかぁ、
 夕貴って何気仕事速いよね。」

「なんだそれっ。」

笑いながら言う
夏希につられて笑顔になる。

やっぱり好き。
夏希は俺の心を軽くする。

「じゃあねっ。」

「おう。」

家の前で別れた。
向かいの家の玄関を開けて入っていく。
夏希も、何かを抱えている。
それがなんなのか、
俺にはまだ分からない。