この野郎…。 「そうだけど?」 「ふーん…。」 「……今日は早く帰んないんだ?」 いつも超特急で帰るのに。 「うん、まぁね。」 「…どうしたんだよ?」 「いや、えっと…。ごめっ…。」 急に溢れ出した涙。 驚きはしない。 いつもそう。 コイツの涙はどうしてか、 俺の心を痛めるだけのものなんだ。