君と出会った記念日。

しかも今日はペアの奴が欠席で。
全部俺の仕事で。

「はぁ…。」

何度目か分からない溜息。
適当に終わらせて帰るか…。

「あれ?夕貴?まだ残ってたんだ?」

「あっ、」

急に声をかけられてずれたホッチキス。

「あー…。
 誰…って、夏希か。
 急に声かけんなよ、
 びっくりするだろ。」

「あ、ごめんごめーん。
 日直の奴?」