君と出会った記念日。



「ごめんね。待たせちゃったかな。」

「ううん、大丈夫。あのね…。」

放課後。
ドキドキしてる心臓。
怖い。ううん、大丈夫。
亜衣を、応援したいの。
私。頑張れ。

「誠くんが、好きです。」

「え…?」

「だから、潔くフって下さい!」

「…。うん、ごめん…
 俺、好きな子がいるんだ…。」

予想外の返事。
普通にごめんね、付き合えない。
それで終わりだと思ってた。

「誰が…、好きなの?」