君と出会った記念日。



こんな気持ちを持ったまんまで、
亜衣を応援なんかできないよ。
亜衣を騙してるのと同じだよ。
ダメだよ、このままじゃ。

だから。
気持ちを、伝えなきゃ。
伝えて、諦めて、
本気で、亜衣を、応援しなくちゃ。

「ま、誠くん。」

「ん?」

「あとで、話したいことがあるの。
 放課後、残ってくれない?」

「いいよ。」

誰にも、聞かれないように、
誠くんに頼んだ。