今となって考えてみれば、

あの事件があったのは、

君と出会って、まだ4ヶ月だったんだね。

君にはまだ伝えていなかったな。

今日が、記念日だって事を。

「ゆう君!どうしたの?
 お迎えなんて珍しいね!」

肩で息をして、明らかに走ってきた様子。

「走らなくても逃げないよ。」

いつもどおり笑ってみせる。

「だって…。」