君と出会った記念日。


聞いたことのある声。

彼の、大事な人。

「夏希ちゃん…。どうしよう…。」

「大丈夫だって。

 夕貴、なんだかんだやっても、

 絶対元通りになったんだから…。」

夏希ちゃん、説得力ないよ。

だって泣いてるよ。

「ゆう君、すぐ、救急車が来るからね。」

ベッドには血の色が深く染み付いていた。