君と出会った記念日。

Chisato*side

「ゆう君…?」

ゆう君は目を閉じた。

分からない。

ゆう君が分からないよ。

声をかけても目を開けてはくれない。

その時見えたの。

深く、痛々しい傷が。

「…っ救急車っ!」

すぐに携帯で118番を押した。