その時だった。 どんどんっと音がした。 リビングの、大きな窓。 そこに、俺と同じくらいの女の子がいた。 それが夏希だった。 夏希は俺に鍵の開け方を教えてくれた。 開いた窓から身を乗り出して、 言ったんだ。 「どうして泣いてるの? 一緒に遊ぼうよ!」 これが、夏希と初めて会った時の事。