君と出会った記念日。


「…あ、なんで泣いてたの?」

「え…。」

「良かったら話、聞くよ。」



千里はまた、泣きそうな顔をした。

ズキン…。
胸が痛む。
泣かないで欲しい。
千里には笑っていて欲しい。

今の一瞬で、そう思ってしまった。