シンプルな部屋。

勉強机と椅子。

それから壁一面のクローゼット。

それと…、

シングルベッド。

そこにゆう君はいた。

さっきの男の子と同じように、
小さく体を丸めて、
静かに涙を流してた。

左腕には、
血のにじんだ包帯が巻かれていた。

怪我をしているの?

「…ゆう君…。」