『だいっきらい。』

え?

今のは?

周りを見渡す。

部屋の隅で泣いてる男の子。

『ママなんか、だいっきらい。
 だって、怖い顔をするから。
 だって、いつもおいかけてくるの。』

どこかゆう君に似た男の子。

『パパも嫌い。
 パパはいつも帰ってくるのが遅い。
 いつも仕事ばっかり。
 だから僕が
 ママにいじめられるのに。』