ただそれは乾いていて。 あの時の事を思い出す。 手だけじゃない。 体中が震えだす気がした。 「…貴方の言うとおり。 那菜はどこかにあげようと 思ってたの。 それだけでも貴方とは 全然扱いが違うでしょ? 覚えてる? 貴方は、 この家に置き去りにされた時の事を。」 この女…。 「お母さん…。嘘でしょ…? 私をあげるって何!? どうして!?」