君と出会った記念日。


「またって何よ。
 いつ私が、捨てたって言うの?」

「…分かりきった事
 言ってんじゃねえよ…。」

俺は睨みつけて言った。

「…母さん…。」

その時母さんは不気味な笑みを浮かべた。

「え、ゆう兄の、おか…え?」

「あら、前にみたいにママって
 呼んでくれないの?」

「呼んで欲しいのかよ。」

「嫌よ。当たり前じゃない。
 …ってその格好…。
 学校に行ってるのね?
 あれだけ外に出ちゃダメだって
 言ったのに。」