君と出会った記念日。


「…お父さん寂しい…。」

「俺にしたこと分かってるんだろ?
 そんなこと言われたって
 俺のあんたたちに対する
 感情はかわんねえよ。」

俺は父親を睨む。

「…っ…。すまない。
 こんなことしか出来ない父さんを
 恨んでくれていいから…。」

申し訳なさそうに父親は俺を見つめた。

「別に父さんは恨んでないよ。
 元はといえば
 あの人の所為だからね。」

元はな。
元々はあの人の所為なんだ。
この人を責めるのは違う。