君と出会った記念日。

Yuki*side

「ゆう兄、ホントに
 この部屋貸してくれるの?」

今居るのは家の一階。
とある部屋。
というか俺の部屋の隣。

「うん、嫌か?
 それなら上にももっと部屋があるぞ?」

上だと片付けなきゃいけないから
時間かかるけどね。

ちなみに昨夜は俺のベッドで那菜が寝た。
俺はいつも通りソファ。
多分夏希に言ったら怒られる。

「いや、そうじゃなくて…。
 広いね…。
 いいの、こんな贅沢な部屋…。」

なるほど。
那菜には贅沢に見えてたか。