君と出会った記念日。


「うん、大丈夫…。」

「那菜ちゃんのこと?
 って、那菜ちゃんって
 決まったわけでもないんだっけ。」

「いや、那菜ちゃんなんだよ。
 那菜ちゃんなんだけど、
 名字が違うんだよ。
 那菜ちゃんなのになぁ…。」

「何その意味ありげな感じ。」

「千里、知恵熱出ちゃうよ。
 一回すっぽり抜かしちゃった方が
 良いんじゃない?」

「知恵熱…。」

「そうだね、忘れよう!」