「え、そうなの?」

「そうなの。千里、
 多分俺がいなくても那菜がいるから、
 もし居なかったら
 那菜に用件伝えといて。
 あ、あと夏希にも連絡入れとかなきゃ。
 また何かしら言われるだろうし。」

あー、夏希ちゃん
私のときも色々言ってたもんなぁ。

「あ、じゃあ私伝えておくよ。
 ちょっと夏希ちゃんちに用事あるし。」

「わり、頼むわ。
 えっと、那菜。荷物はそれで全部?
 って全部じゃないんだっけな。」