君と出会った記念日。


ぱち。

「……またか…。」

最近良く寝ている気がする。
同じ夢を何度も何度も見ている気がする。
でも今日は…途中で終わったような…。

と、かけた覚えのないタオルケット。

それから、

「ゆう…くん…。」

寝ている千里。

「まったく…。」

子供みたいに中途半端にあいた口。

ほっぺをつつく。

「千里っ!」