君と出会った記念日。


それは、きっと。

「なぁ、ちょうどいいから
 喧嘩したんなら仲直りしてくれば?」

俺が目で合図を送ると、
夏希は俺の視線に気付いたらしい。

夏希の家の前で
インターホンを押すか押さないかで
迷っている男。

手を出したり、引っ込めたり。

「俺は、夏希の味方だけど、
 夏希に非があるなら、
 夏希は謝るべきだと思う。
 わざわざ来てくれてるんだぜ?
 行ってこいよ。」