君と出会った記念日。


俺は振り返らずにそのまま言った。

「保健室のせんせーはいないですよー。
 それと、病人じゃない人は
 速やかに帰りなさーい。」

「それ、私に言ってるの?」

聞き慣れた声。

「…。まぁ分かってたけど…。」

振り返る。

案の定そこには夏希がいた。