君と出会った記念日。


夏希によく、

『夕貴ってばいっつも自分のことは
 二の次三の次十の次なんだからっ!
 ちょっとは自分のことも考えなさい!』

なんて母親じみた事を言われるので、
マジでそろそろヤバいと思う。
マジで。

うなだれる俺の背後で、音がした。

ガララッ

まさに、扉の開く音。