君と出会った記念日。


体を起こして、カーテンを開ける。

窓の外はもう、日が沈みかけていた。

「…あーっ!
 また授業出れなかったっ…!」

ただでさえ進学校。
ただでさえ頭が良いことで有名で、
成績一つ落とせばあげるのは
かなりの困難だ。

だから、一週間も休んで、
そろそろ本気でヤバいと思って。
タイミングよく熱が下がったのを
確認して今日来たのに。

「何やってんだ俺っ…!」