「あ、楠本君だ! 風邪だって聞いてたけど、 もう大丈夫なの?」 「うん。まぁね。」 「あたし、看病した方が良かった?」 「夏希とか友達が 面倒見てくれたし、いいよ。」 わらわらと寄ってくるクラスメイト。 ちょっとウザい。 「いいなぁ夏希ちゃん。 楠本君のお世話係なんてさぁ。」 「お前も良いご身分だよな! 伊藤に看病してもらうなんて…っ クソ、羨ましい…。」 「もはや意味が分からないんですが。」